給与の見方
求人票に記載されている給与の表記として、基本給、月給、月収など挙げられるでしょう。それぞれの意味について説明します。
基本給
基本賃金
通勤手当や残業手当、役職手当、家族手当、インセンティブなどの各種手当は含まない給与になります。
基本給の金額は病院によって異なりますが、学歴や勤務経験、年齢などを基準にして決めているところが多いようです。
また勤務年数やスキルなどでも基本給は変動することがあるため、毎年金額が異なるということもあるでしょう。
給与(月給)
基本給+固定手当
固定手当は、住宅手当や資格手当など毎月金額が変わらない手当のことです。
給与と月給は同じ意味ですので、求人票に記載されていたときは固定手当が加算された金額だと考えましょう。
月収
基本給+固定手当+変動手当
変動手当とは、残業代やインセンティブなど、毎月金額が変わる手当のことを指します。
ちなみに、年収は月収×12カ月分となっています。
手取り
月収-厚生年金や健康保険料、所得税などを引いたもの
月収の8割から7割程度といわれており、実際に毎月受け取る金額です。
求人票に月給で記載されていたときは月給×0.75、もしくは0.85で計算すると、手取りの目安が分かるでしょう。
給与形態について
時給
アルバイトやパートの場合など、求人票の給与が時給で記載されている病院もあるでしょう。
時給は「1時間:1200円」のように1時間の定額が記載されており、働いた労働時間分がそのまま給与として支給されます。
働いた時間だけ給与として支払われるので、金額の目安が分かりやすいでしょう。
日給
日給では「1日:9000円」と1日の定額で給与が記載されています。
1日単位で給与が支給されるので、長く働くと時給のほうが割に合うのではないかと考える方もいるでしょう。
しかし、労働基準法では所定の労働時間を超えた場合は残業代を支払うよう定められているため、病院の労働条件によっては、日給のほうが高い給与になる場合もあるようです。
年俸
年俸は1年間の給与があらかじめ決まっています。
たとえば、年俸が300万円の場合は、300万円÷12カ月分ですので1カ月25万円ずつ支払われることになります。
残業代や賞与は別途給与の場合と、年俸のなかに含まれている場合があるようなので、事前に確認しておくといいでしょう。
一般的な病院の正規職員として働くのであれば、求人票の給与は「月給」で記載されていることがほとんどかもしれません。
ただし、毎月の金額は病院ごとに異なるため、それぞれ表記の意味を理解しておくとよいですね。
ポイントや注意点
求人票の給与を見るときのポイントと注意すべきところを紹介します。
給与の内訳をきちんと理解する
給与の表記は病院ごとに異なるため、きちんと意味を理解することが大切です。
たとえば、「月給」と「基本給」では手当の有無が異なります。
表記の意味が分かることで、手取り額の目安も分かりやすくなりそうですね。
賞与を確認する
賞与は給与の記載によって金額が変わるため、求人票で確認しておくことが大切でしょう。
たとえば、賞与3か月分と記載されていても給与と基本給では金額が異なります。
給与が25万円の場合、賞与は75万円ですが、基本給が20万円の場合の賞与は60万円です。
手当の金額を含むかどうかで金額に差が出てくるので、求人票に賞与が記載されていないときは事前に確認しておくと確実でしょう。
給与に幅や上限があるかどうか確認する
求人票には、月給20万円から25万円のように幅や上限があります。
幅がある理由として、応募者のスキルや学歴によって給与が異なるためといえるでしょう。
また上限がある場合も同様に、スキルや実務経験によって給与に差が出てくるようです。
病院や企業が採用したいと考える人材がさまざまなので、給与にも幅や上限があるのかもしれません。
求人票の給与の見方を理解して、
自分に合った就職先を見つけよう
求人票の給与の記載方法は病院によって異なります。そのため表記の意味をきちんと理解したうえで確認することが大切です。
意味を知ることで、入職後の疑問や不満を解消できるでしょう。
給与は生活の基盤となるものなので、どのような内訳なのかきちんと把握し、自分の条件に合った就職先を見つけられるといいですね。